第5のハイドロシナスガー |
ところで、ハイドロシナスガーとは何者か?
ハイドロシナスガーは南米に分布するカラシン(テトラやピラニアなどが属するグループ)の一種で、外見は北米に生息する古代魚のガーパイクとは似ていますが、全く異なったグループの魚です。ハイドロシナスの仲間は総じて魚食性が主体で、飼育下でも生きた小魚を好んで食べます。捕食行動は完全な突進型で口先を傷つけやすい傾向があるので、できるだけ早めに人工飼料に餌付け水槽飼育に慣れさせる事が飼育のポイントです。人工飼料は沈下性の配合飼料よりも浮上性の餌、特にクリルが最も始めに餌付きやすいです。性格はきわめておとなしく、縄張り意識もほとんど持たないためいろいろな魚と混泳可能です。ハイドロシナスガーは現在5種類の存在が知られますが、その全てが日本で見ることができます。
こちらが今回入荷したおそらくボウレンゲレラ・ルシウス(Boulengerella lucius,英名ゴールデンパイクカラシン,最大全長40~50cm)と思われる個体で、ビクーダ(本種はおそらくBoulengerella cuvieri ,ボウレンゲレラ・キュビエリィ,ボウレンゲレラ属最大種で大型個体では1mほどになります)やレオパードハイドロシナス(本種はおそらくBoulengerella xyrekes,ボウレンゲレラ・キレケス,最大全長30~40cm)には見られる尾ビレ付け根の黒斑がないのが特徴です。国内ではビクーダの名称で流通した例があるようですが、流通量が極めて少ない激レア種です。16cm±・¥9800
こちらが同時に入荷したレオパードハイドロシナスガー。尾ビレの付け根部分に黒い斑紋が入るのがハッキリわかると思います。本種も比較的流通量が少なくビクーダとして販売されることが多いです。16cm±・¥6980
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