チャパシウスって・・・ |
ところで、チャパシウスガーとはなんぞや?っということをちょっとおさらいしておきます。
チャパシウスガーは2000年にメキシコ産ガーパイクの有名インポーターである塚平氏によって初めて日本へ輸入されたガーで、メキシコ南部のチアパス州(グァテマラとメキシコの国境にある州.この国境の一部にはトロピカルジャイアントガーの生息地として有名なウスマシンタ川が流れる.)に生息するアトラクトステウス・トロピクスの地域バリエーションと言われているガーです。初輸入当初はトロピクス(トロピカルジャイアントガー)とは別種として記載される可能性が示唆されていましたが、2014年現在なおアトラクトステウス属のガーパイクはスパチュラ種(アリゲーターガー)とトリストエクス種(マンファリ)とトロピクス種の3種とされています。チャパシウスガーの身体的特徴は、(模様に関しては個体差が激しいためあまり参考にならないかもしれませんが・・・)吻と腹側はあまり模様が入らず、吻は細く若干長めで眼の位置はやや下向き。尾ビレは体のサイズに対してやや大きめで縁は丸みを帯び、尻ビレは若干細いとされます。(※これらの特徴はあくまでノーマルのトロピカルジャイアントガーと比べた場合です。)
以上の事を加味して、下の画像をご覧ください。(画像の個体は全て同一個体です。)





↑いかがでしょうか?インボイス名を考慮せず、純粋に魚だけを見た場合、ガーマニアであれば「これはチャパシウスでは?」っと思うのが自然ではないでしょうか?実際、この個体を輸入したインポーターの方も初見ではチャパシウスだと感じたようですし、当店のマニアの方々もチャパシウスで間違いないとの見解の方が多いです。
最後に・・・
インターネットというものは何を調べるにも便利なもので、今回チャパシウスガーについて調べる上で「Atractosteus chiapasius」で検索してみたところ見事に1件もヒットせず・・・。どうやらチャパシウスガーという名前のガーパイクが存在するのは日本だけらしいという事がわかりました。
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